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強い会社を作り方2
強い会社のつくりかた2では、安定した業績の向上、損益計算書(P/L)の安定した黒字化について具体的な記録の方法をお届けしたいと思います。
[1] 損益計算書(P/L)の基本ルールに従って正しく記録する
正しく記録するためには、いくつかのルールがあります。下記のようなルールに基づいて決算書が作成されるからこそ、他社比較等の数値を有効活用できることになります。各社が独自のルールで決算書を作成していたとしたら、その決算書の本当の数字が見えなくなってしまい、投資家や融資の際に判断ができなくなってしまいます。
(1)損益計算書(P/L)の基本ルール
収益は実現主義の方法により記録する。
費用は発生主義の方法により記録する。
収益に対応させて費用を記録する。
(2)収益は実現主義の方法により記録する。
収益(売上げなど)は、実現した事実に基づいて記録するというルールです。
この場合の実現とは、商品を売上げた。サービスを提供した。という事実のことを言います。
(3)費用は発生主義の方法により記録する。
費用(コスト)は、発生した時点で記録するというルールです。
この場合の発生とは、現金の収支とは関係なく、「家賃の支払いが確定した」「文房具を使用した」という時点のことを言います。
(4)収益に対応させて費用を記録する。
実現した収益(売上げなど)に対応させて、発生した費用(コスト)を認識していくというルールです。
一会計期間に実現した売上高とその売上原価は深く関わりあっています。その実現した売上高に対応する費用を、その会計期間の費用として認識、記録することを言います。
[2] 損益区分を正しく記録する
損益計算書(P/L)では「どのような活動に基づいて、どれだけの利益を獲得したのか」を明らかにします。
区分に従って正しく記録していくことが大切です。
その区分と、その区分で計算される利益をご紹介します。
①営業損益計算:売上総利益・営業利益
②経常損益計算:経常利益
③純損益計算:税引前当期純利益・当期純利益
これらで事実の見える化、すなわち正しい記録の方法を行うことができるのです。統一したルールで処理するからこそ、銀行も安心して融資をしてくれたり、取引先も安心して取引をしてくれることとなります。
次回は、正しく記録したものを見てビジネスに活用する方法をお届けします!!