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金融機関の種類 その5(商工中金について)
今回は「政府系金融」の「商工組合中央金庫」についてご説明致します。
「商工組合中央金庫(以下、「商工中金」)は政府系の金融機関ですが、過半数以上が民間の出資で成り立っています。そのため、「日本政策金融公庫」(以下、「日本公庫」)よりは民間に近い位置づけです。
商工中金と日本公庫との大きな違いは保証協会の保証を求められる場合がある事です。
また、商工中金は粉飾にかなりうるさいことで有名です。
そのため、商工中金と取引をしていると民間金融機関からの信頼も得やすいと考えられます。
商工中金と取引をされる場合には、この要因が一番メリットと考えています。
ただ、創業融資をご希望の場合には、商工中金は融資を受けるハードルが高いです。
まずは、同じ政府系の日本公庫から創業融資を申し込み、会社にある程度の実績ができた後に商工中金を利用することを検討いただく方が良いと考えます。
ハードルが高い要因として、商工中金は運用のための資金を自己で調達しています。
それに対して日本公庫は、政府からの資金でほとんど成り立っていますので、日本公庫と比較すると商工中金は民間に近く審査が厳しいです。
また、融資を受けようとする場合には商工中金の組合員になる必要がございます。
今回は以上となります。
どうぞ、ご参考いただければ幸いです。