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金融機関の種類 その2(地方銀行について)
今回は「民間金融機関」の「地方銀行」についてご説明致します。
地方銀行は特定の地域を中心に営業活動をしているように思われがちですが、営業範囲も広く、銀行の規模もとても多様です。
私見ですが、中小企業が融資を申し込みする際には、メガバンクより地方銀行の方が親身に対応をしてくれる印象です。
そういった理由として、2015年に地方銀行に対して政府が推進している「地方創生」での取り組みへの協力要請が背景にあると考えられます。また、創業融資の際に「政府系金融機関」との協調融資なども協力要請として上がっています。
初めて利用する地方銀行の場合、借入金額も小さく保証協会付きの融資になることがほとんどです。返済実績をしっかり作る、長く付き合う、といった条件が揃いますと、保証協会の保証を外すプロパー融資、また社長の保証も不要となる取引が可能になっていきます。
他の金融機関に比べて返済条件や金利について、柔軟に対応してくれるのも地方銀行の良いところです。
創業の際に地方銀行へ創業融資を断られたとしても、将来事業が軌道に乗り事業基盤が安定しますと融資に前向きになってもらえます。そのため、先を見据えて地方銀行にて口座を開設しておくのが良いと考えています。
別の機会に詳しく記載しますが、地方銀行と比べて、メガバンクの場合は創業の口座開設を断られる事があり、融資の条件も厳しめです。
創業当初は利便性の高い地方銀行を検討されてみてはいかがでしょうか?
余談ですが、地方銀行を更に細かく分類すると「地方銀行」と「第二地方銀行」に分かれます。こちらは所属している協会が違うだけで実務上は特に気にする必要はございません。
今回は以上となります。
ご参考いただければ、幸いです。