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強い会社のつくり方4
強い会社のつくり方シリーズの最終回、第4回では、会社を継続し、黒字にするために損益計算書(P/L)の下記項目、
①売上高
②粗利率・粗利(売上総利益)
③販売費及び一般管理費
についてチェックを実施し、これにより見えてきた問題点の解決方法をお届けしますのでぜひご覧ください。
黒字にするためには売上至上の考え方から利益至上の考え方に転換することが大切です。具体的な解決方法が3つあります。
[1]コスト削減(販売費及び一般管理費)
コストには見えるコストと見えないコストが存在します。
(1)見えるコスト
販売費及び一般管理費のすべての科目の推移を調べるとムダが見えてきます。
たとえば福利厚生費・家賃・保険料・接待交際費・通信費などについてコスト削減の余地はないのかを確認してみてください。
(2)見えないコスト
①業務を見直す
たとえばネットバンキングを利用すると、銀行窓口へ行く手間が省けます。社員の経費精算を現金で行っている場合などは、月1回給与と一緒に振込むと手間が省けます。
②組織を見直す
会議などを減らすと意思決定の迅速化につながります。
③セグメント会計(事業の種類等を一定単位に分解する方法)
損益計算書(P/L)を事業所別に分解すると、より経営の実態が分かりやすくなります。
[2]粗利率向上
粗利率の大きなブレをおこさないためには次の事項が大切です。
①きちんと値決めをする。
販売価格(値決め)がバラバラになると、同じ売上げでも粗利率が違ってきます。粗利率を一定にするためには、値決めはとても重要な業務です。
②安易な値引きをやめる。
値引きも粗利率の大きなブレの原因です。
粗利率を一定にするためには、値決め、値引きの決定はとても重要なポイントになります。また、これら以外にも仕入れ額や外注費などの見直しも大きな効果があります。
[3]売上げ向上
コストを削り、粗利率を向上させた。その次は売上げ向上を考えましょう。販売価格は簡単に上げることはできません。セールス・マーケティング・イノベーションを同時に行うことが大切です。
①セールス
既存の顧客の売上を向上させる。アフターサービス、保守サービス、コンサルティングが必要です。
②マーケティング
新規の顧客の売上げを向上させる。会社の商品などを知ってもらうには、看板、広告、ホームページなど沢山の方法があります。
③イノベーション
新規のビジネスを展開します。社会の動き、顧客のニーズを見据えて常に新商品・新サービスを生み出すことが大切です。
このように、出来る事はいろいろとあります。日頃忙しい毎日の中で、やらないといけないことに追われて、なかなか時間を取りにくい部分ではありますが、ここを意識してかじ取りをするのは社長の大事な仕事だと思いますので、是非この機会に取り組んでみてください!
お困り事やお悩みごと等ございましたら、ぜひお気軽にご相談ください!!